公明選挙協力 推薦基準に「堂本色」
2007年04月02日
県議選で、公明党と自民党の選挙協力に、堂本暁子知事の影が見え隠れする。国政与党の両党も、
県政では与党と野党に分かれる。それでも7月の参院選をにらみ、公明党県本部は自民党公認・
推薦候補61人のうち19人を推薦した。推薦する、しないの線引きの一つは、知事肝入りの「障害者
差別をなくす条例」。県政与党カードを持つ公明党は、条例制定に最後まで反対した自民党現職は
誰も推薦しなかった。
公明党が、自民党公認・推薦候補の推薦第一弾を発表したのは3月28日。推薦から漏れた自民党の
現職候補は翌29日、電話で党県連職員になぜ推薦されなかったのかを問いつめた。
思い当たるのは同条例に一貫して慎重論を唱えてきたことだった。06年9月の定例県議会で成立
した同条例に、当初は慎重だった自民党も最後は賛成に回った。それでもこの現職候補は、
採決に加わらず、本会議場を退席した。
公明党県本部の幹部は「誰を推薦するか、堂本知事からの指示や助言はない」と知事関与を否定
する。ただ「障害者差別をなくす条例にどんな対応だったか、推薦するかどうかの要素にはした」と明
かした。
県政与党の公明党は知事提案の条例に賛成だった。自民党は当初は慎重な姿勢を取り、
土壇場まで姿勢がぐらついた。最終局面での両者の協議で、公明党は県議選の選挙協力を
ちらつかせながら緩衝役を果たした。
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