★タミフル耐性ウイルスに感染
・インフルエンザの治療薬「タミフル」が効きにくい耐性ウイルスが人から人に感染
したとみられるケースを、東京大学医科学研究所などの研究グループが初めて
確認しました。研究グループは「タミフルに頼った治療を見直す必要がある」と
指摘しています。
東京大学医科学研究所の河岡義裕教授と横浜市の「けいゆう病院」の菅谷憲夫
小児科部長などの研究グループが、2年前の冬、国内のインフルエンザ患者
400人余りからB型のウイルスを採取して調べたところ、7人からタミフルが効き
にくい耐性ウイルスが見つかりました。このうち6人はタミフルを服用する前の
段階で見つかったことから、ウイルスは患者の体の中で耐性を持ったのではなく、
兄弟などほかの人から感染した可能性が高いということです。
タミフルの耐性ウイルスはすでに報告されていましたが、人から人に感染したと
見られるケースが確認されたのは初めてだということです。河岡教授は「タミフルは
耐性ウイルスが現れにくいと言われてきたが、人から人に感染が広がるおそれも
出てきた。タミフルに頼ったインフルエンザの治療を見直し新たな薬の開発を進める
必要がある」と話しています。この研究結果は4日、「アメリカ医師会雑誌」に掲載
されます。
http://www.nhk.or.jp/news/2007/04/04/k20070404000023.html