818 :
815:2007/03/29(木) 03:03:27 ID:ZWDV2kRA0
最近新潮から出た2冊については賛否あるだろうけど、
『祖父・小金井良精の記』が河出から出たのは嬉しかった。
未読だったけど、もう古本屋で探すくらいしか読む手段はなかろうと思ってたから。
しかし最近の出版業界は、やたらと本を発行してはすぐに絶版にするのの繰り返しだね。
下らんベストセラーなんかならそれも良かろうが、そういうのに限って残ってたりする。
「決して売れ筋ではないが良い本」ってのはすぐに姿を消すね。
なんつうか、郊外にある、やたらと店構えがでかいくせに
ベストセラーと新刊、タレント本しか置いてない本屋みたいな印象。
おかげで最近は、欲しい本が出たらいち早く買っておく習慣がついた。
ま、これも時代なんでしょうな。
819 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 03:04:25 ID:JXDV2Ftb0
「〜なんでしょうな」というのは典型的な星新一口調
>>816 同志よ。
星さんが亡くなった時俺は高校生だったけど、
当時はネットはおろかPC持ってる人間も少数派で、
地道に古本屋を回っちゃ品切れ本を集めてたなぁ。
『進化した猿たち』や『きまぐれフレンドシップ』の2巻なんかは最近ネットで買った。
詳しそうなんで伺いたいんだけど、確か角川から出てたエッセイ集の中で、
スペインのフランコ将軍に触れたのが入ってるやつなかったっけ?
ただの独裁者じゃなかった、みたいな論調の。
『エトセトラ』『学問所』『あれこれ好奇心』は持ってるんだけど、これらには載ってない。
昔立ち読みして印象に残ってたんだけど、勘違いだったかなぁ・・・?
>>819 それに気づいてもらえただけで、書いたかいがあるというものですな。
822 :
816:2007/03/29(木) 03:33:09 ID:kFuAus720
>>818 あいたたた。まさにそういう本屋の従業員やってます…。
最近はどんどん「売れる本」と「売りたい本」のギャップが激しくなってきてつらいっす。
>>820 うーん、申し訳ない。自分もそれは読んでないなぁ。
気まぐれスターダストに著作リストが載ってたけど、エッセイの各タイトルまで全部網羅してただろうか…。
ちょっと書庫あさってくる。
823 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 04:11:28 ID:roTWegvz0
小学生にぜひ読んで欲しいNo1だな
824 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 04:30:09 ID:QSEm80z+0
アイディアはいいけど文体と表現は稚拙なんだよね。合作とかあればメジャーになれたと思うと残念。
室と書いてへやと読ませる
30年前、小学生のころ初めて読んだ文庫本。
短編で読みやすく、それから本が大好きになった。
いつも文庫版が出るのが楽しみで楽しみで。
4才の息子が4年生くらいになったら薦めたいと思ってる。
先生ありがとう。
>>822 失礼、店員さんだったんだ。
ガキの時は、将来の夢は花が好きだから花屋、とか本が好きだから本屋、とか言えてたけど、
実際働いてみると、商売と理想との板ばさみにあって大変なんだろうね。
>「売れる本」と「売りたい本」のギャップ
って言葉に店員さんの苦悩が表れてるなぁ。
音楽も出版も、粗製濫造使い捨ての時代になっちゃったね・・・。
本が売れないって嘆かれてる一方で、
>>173みたいなのが120万部売れたっていうし。 orz
この分じゃ、俺みたく紙媒体命・電子媒体苦手っていう人間は、どんどん少数派になってくのかね。
そういえば、「ホンをもとめて」っていうショートショートもあったなぁ。
高校入ってから図書館で借りまくってかなり気に入ってた。でも何が好きだったのか覚えてない
今はバイトで金も入るし何冊か買ってみようかな
829 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 04:45:14 ID:Tf4GC0Bb0
なんなんだ、これは…。
>>173 猿に小説書かせてみましたみたいな、そういう実験的な試み?
じゃないと120万部って、ありえねーだろ、この内容で…。
ていうか実際店頭で見た事無いんだが、いったいどこで売れているんだ>173
Yoshi 山田悠介
>>829>>830 マンガの1頁分を活字に起こしたような文章だよね。
「ギャ!グッワ!」、「バキッ!ボコッ!」、「ガッシ!ボカ!」・・・。
安易に擬音を入れる文章は元々好きじゃないが、これはまた格別だ。
833 :
832:2007/03/29(木) 05:20:32 ID:ZWDV2kRA0
改めて
>>173見て思ったんだけど、ほとんど漫☆画太郎のノリだよね。
陳腐な話と思える人は、それはそれで好いんじゃないかな。
もともと、将来の民話や童話的なスタンダードを狙って書いたんだから。
835 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 05:36:20 ID:QeiOSN0G0
おせっかいな神々が大好きだ。いつ読んでも新鮮で飽きない
>>822 やっぱり気まぐれスターダストのリストだと、エッセイの各タイトルは省略されてた。
↓ここでエッセイの各タイトルのリストを見つけたんだけど
ttp://www.f3.dion.ne.jp/~kujyou/ (音が出るので注意)
タイトルを見る限りではちょっと分からなかったです。お役に立てず申し訳ない。
>>827 今の時代、本好きは本屋に勤めるべきじゃないとつくづく思います。
読んだら即ゴミ箱行きになるような本を売るのはむちゃくちゃストレスがたまる。
>>173みたいな本とか、少女マンガに偽装してるエロマンガとか、本当は速攻返本してやりたい…。
でもそんな事したら売り上げがた落ちするんだろうなぁ…。
837 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 06:17:01 ID:BjSchllqO
なんか年代ごとにわけられた
広辞苑並の太さの本が三冊あったな
まだ全部読めてないや
いつも思うんだが
有名人だからといって
勝手に下書きやらメモやら書簡やらを漁って公開することが
許されるのか?
839 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 06:21:44 ID:DrtfI+cP0
猫のおかげで地球が救われたので
いつも猫を可愛がってる。
840 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 06:23:56 ID:BwsGuBqyO
本当に彼の小説は面白い
841 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 06:26:31 ID:Bm/IUEv00
こういうふうに不完全な作品を公開されちゃうのって
本人は嫌なんじゃないのかね
NHKFMで朗読聞いて知ったなぁ
843 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 06:35:20 ID:UZQDMKBsO
オムニバス1回3話くらいで「星新一ドラマ」とかやってくれねえかな。
844 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 06:39:02 ID:ja4z6xO/O
真鍋さんのイラストが良かったね♪
小学生のとき、読書感想文を星新一の作品でばかり書いていた。
クラスの連中が真似し始めて、担任から星新一禁止令が出た。
中学生になって菊池秀行を読むようになった。
少し大人になった気がした。
ウィザードリィ日記で矢野徹とかとソ連に講演会やりに行ったはなしがあったな。
かなりはやくから翻訳され相当売れたらしいが。
>>836 わざわざ調べてくれたんだ。
どうもありがとう。お手数かけて申し訳ないです。
もしかして、他の人のエッセイと勘違いしてたんだろうか?
本屋の件、「愛すればこそ」ってやつだね。
下らん本ばっか出す出版社と、宣伝に乗せられてそれに飛びつく消費者と・・・。
何でこんな状況になっちゃったんだろ?
あと、書店に限らずあらゆる業種で大手資本による統合が進んでるけど、
どこもかしこも似たような品揃えの似たような店ばっかになるんじゃつまらんよね。
俺最近行くのは古書店ばっかだなぁ。
848 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 08:13:52 ID:+iXCyijm0
星新一のデビュー作で、火星人(宇宙人)が地球に来襲し、
それを新聞の切抜き形式で表した、という作品の名前は、
何だったっけ?
あれって、文庫化されてるのかな?
849 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 08:15:53 ID:f5hzW1AT0
ショートショートというのは、漫画でいえばギャグ漫画で
作家の消耗度が一番激しいジャンルである。
なぜならば、無駄な部分を全部削ぎ落として、新しい発想と奇抜な展開ばかりで
作品を埋めないといけない、純粋なギャグ漫画家ほとんどが短命だ。
素人がダジャレをとばしたり、時々面白いことをいうのと同じで
ショートショートも一・ニ編くらいだったら普通の人でも書けそうだ。
しかし、プロのプロたる所以は、仕事の質を落とさずに量産することだろう。
星新一は作家として、一番困難な道を選んだ人だと思う。
850 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 08:16:05 ID:g2Xr+iH30
星新一>>>>>筒井康隆>>越えられない壁>>小松左京
851 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 08:24:45 ID:7/soa7o1O
852 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 08:47:10 ID:uEr9kFxq0
>>812 SFとハードSFはまったく別物ということですね。
SFてのは現代社会を風刺するための題材みたいなもんだから国内・国外問わず
全然古くさくならなかったりするよな
昨日フリッツ・ラングのメトロポリスを見たんだがまさに今の格差社会を
イラストは和田か真鍋か…
SF=すこし不思議ってのは藤子F不二雄だっけ。
センスオブワンダーなんて言葉もありました
確かに、星新一が好きって言ったら好感度上がる
857 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 10:42:51 ID:mNiJhhpYO
>>854 藤子F不二夫のSF短編集は面白かった。星新一好きなら楽しめるんじゃないかな。
858 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 11:12:38 ID:0dZ/rUZ40
「きまぐれ指数」は少年ドラマシリーズでドラマ化された。
誰も知らんだろうなあw
859 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 11:30:03 ID:xmFDrutl0
月光?っだったかな、文明に触れさせずにペットとして少女を育てる話って?
筒井康隆も同じようなの書いてたけど、どっちが先なんだろ?
作家にとってポピュラーなネタなんかな。
860 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 12:01:55 ID:LMlaJqid0
古代の遺跡かなんかから長寿の秘訣が発見されて
その内容に世界中が注目されたんだけど
その翻訳した内容が「早寝早起き腹八分」だったってどの作品だったっけ?
晩年の作品は偉大な才能も歳には勝てないのかと
衝撃的に落胆しました、当時高校生
863 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 12:42:15 ID:EEnzmWT/0
オレの行ってた中学校の図書室には星新一の新潮文庫が全巻揃ってて
それを読破するのがオレたちの仲間の通過儀礼のようになってたなw
あの頃がいちばん幸せだったかも
>>861 筒井康孝も読後に「枯れたなー」と痛感したんだっけ
(『つねならぬ話』だったかな?)
あれはあれで、また違った味わいがあるんだけどね
866 :
名無しさん@七周年:2007/03/29(木) 12:58:52 ID:maz5laxc0
「我が良き狼」 は何度読んでも泣けるな。
変わった雰囲気の話が好きだったなー。
門のある家とか、壁の穴とか。
結構ロマンチックなのもあったよね。小さな十字架とか。
あと、謝るのが苦手な男女が喧嘩しちゃって、後悔する女の子の話とか。
辛らつとも言われてる人だけど、優しいなあ、とも思いながら読んでたよ。