【環境問題】 養殖の海藻からバイオ燃料を 日本海で2000万キロリットル生産を計画 東京海洋大、三菱総研など

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2 ◆rotiEKAY.k @ろちかφ ★
>>1のつづき

 バイオエタノールは、サトウキビやトウモロコシなど植物を原料に生産されている。これまでに、
海藻を発酵させてつくるといったアイデアもあったが実現していない。
今回の構想では、海藻を分解する酵素を利用したバイオリアクター(生物学的反応器)と呼ばれる
特殊な装置で糖に分解し、エタノール生産を目指す。

 構想は、日本海中央にある浅瀬の「大和堆」に、ノリやワカメを養殖するような大型の網を張り、
繁殖力の強い「ホンダワラ」を養殖し、バイオリアクターなどの装置を搭載した船で分解し、生産した
エタノールをタンカーで運ぶというもの。能登谷教授は「大陸から日本海に流れ込む過剰な栄養塩を
海藻で除去することも期待できる」としており、バイオエタノール生産と日本海浄化の“一石二鳥”の
効果がありそうだ。

 海藻の主成分はフコイダンとアルギン酸で、フコイダンを分解する酵素はすでに見つかっている。
研究グループは、アルギン酸を分解する酵素を発見したり、遺伝子組み換え技術を応用すれば
実用化が可能とみており、プラントの開発や投資額なども含め総合的な研究に入る。