中国・山東省に住むある女性が、「食用ハエ」を養殖する農場を設立した。
「ハエ」と聞いたら我々は悪いイメージしか持たないものだが、この女性
Ai Baorongさんにとっては「天使」に見えるという。
Ai Baorongさんは、卒業後、様々な業種の企業に就職活動に向かったが、
自分の理想とする仕事には巡り会うことができなかったという。そこで
彼女は自ら雑貨店を開業したが、結局「養殖ハエ」で世間の注目を浴びる
こととなった。
そこで彼女は山東省の農業大学で昆虫の養殖技術を学ぶことを決意した。
そして卒業後、地元で農場を開き、ハエなどの昆虫を養殖する事業に乗り出した。
Ai Baorongさんはまず、イエバエの養殖を開始した。ハエの幼虫は体の60%
がタンパク質で、15%が脂質である。それだけではない、ハエの幼虫はビタ
ミンも豊富で、豚や牛などの動物性食品よりも栄養面で非常に優れているという。
養殖されたハエはまず洗浄され、防臭加工がなされ、このハエのタンパク質は
醤油などに加工される。この「ハエ醤油」が、爆発的に人気を呼んでいるのである。
現在ではAi Baorongさんの「ハエ農場」は1ヶ月に30トンものハエを養殖して
おり、韓国やイギリスからも「養殖ハエ」を買い求める人が殺到しているという。
http://spluch.blogspot.com/2007/03/breeding-flies-as-global-business.html (日本語訳・解説)
http://www.sorainu.com/archives/50891619.html