1877年(明治10年)に起きた西南戦争の130周年祭が20日、植木町の田原坂公園で2日間の日程で始まった。
この日は慰霊式典があり、熊本、鹿児島のほか、遠くは山形から遺族ら約300人が参列し、戦没者の冥福(めいふく)を祈った。
町などでつくる西南の役田原坂130周年祭実行委員会の主催。
式典では、実行委員長の藤井修一町長が、
「西南戦争は、日本が近代化する上で避けられなかった国内最大、最後の内戦。
貴い犠牲の上に今日の繁栄があることをかみしめ、顕彰に努めたい」とあいさつ。
この後、参列者は戦没者慰霊の碑に次々と献花し、兵士の霊を慰めた。
西南の役従軍者遺族会の桂久昭会長(76)(鹿児島市)は
「戦没者を弔い、供養を続けていただいていることは、薩軍の遺族として感謝してもしきれない」と語った。
21日は、同公園で、料理人道場六三郎さんのレシピで作った、
陣中食の草もち入り鍋の振る舞いや、スタンプウオークなどの記念イベントがある。
田原坂は、蛇行する約1・5キロの坂道。
当時、砲隊が通れる唯一の広い道で、布陣する薩軍と南下する政府軍が激しく衝突し、最大の激戦地となった。
3月4〜20日の戦いで両軍合わせて数千人が死傷したとされる。
(2007年3月21日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news001.htm