金づち男に事務所に押し入られた神戸市の弁護士宅に男侵入、息子2人ともみ合い死亡
14日、兵庫・神戸市中央区の弁護士事務所に、金づちを持った男が押し入った事件があったが、今度は、この弁護士の自宅が16日朝、別の男に襲われる事件があった。
近所の人は「板が割れるような音がして、外でけんかかと思ったら、池上弁護士の家だった」と話した。
16日午前8時前、神戸市灘区の池上 徹(あきら)弁護士(67)の妻から、「棒を持った男が窓ガラスを割ろうとしている」と通報があった。
警察が急行したが、到着前に池上弁護士の無職の長男(36)と大学院生の二男(34)が男を取り押さえようと、庭でもみ合いとなった。
近所の人は「(息子の1人が)後ろから羽交い締めにして、起き上がった。もう1人の息子がけってました。だいぶけってましたよ。あんなにけると『死んではいけない』と思った」と話した。
男は病院に運ばれたが、およそ4時間後に死亡し、池上弁護士の家から500メートルしか離れていないところに住む無職の浅田 剛さん(36)とわかった。
浅田さんの近所の人は「おとなしい子どもさんだから、(侵入したという)話を聞いてびっくりするくらいだから」などと話した。
池上弁護士の2人の息子は、傷害の現行犯で逮捕されたが、正当防衛が認められ、すぐに釈放された。
池上弁護士は14日、別の男に事務所が襲われたばかりだった。
14日、池上弁護士の事務所には、手がけていた離婚訴訟の相手方だった鶴谷孝夫容疑者(46)が金づちを持って押し入り、女性事務員に頭の骨を折る大けがをさせていた。
警察の調べでは、鶴谷容疑者と死亡した浅田さんの携帯電話には、お互いに通話した履歴はなかった。
池上弁護士は「家内は前の男(鶴谷容疑者)がやってきたと思って恐怖したし、子どもたちは僕を助けようと思って、まったく無我夢中だったと思います」と話した。
池上弁護士は、浅田さんについて、「長男の同窓生だった」と話しているが、浅田さんが侵入した動機は謎のままだという。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00107156.html