>>1の続き
組織行動の専門家であるスタンフォード大学のファイファー教授が詳細にグーグルを分析
した結果、社員を「甘やかす」ことで仕事の効率は上がり、結果として会社に大きな利益を
もたらしていることがわかりました。社員が日常生活の悩みや雑用から解放され、仕事へ
の集中力が増すのです。
「アイ・ラブ・グーグル」とグーグラーはよく口にします。この「美味しい環境」がその一因で
しょうが、それだけではありません。社員たちにとって重要なのは、この会社にいる他の
社員達なのです。彼らは主に一流大学の工学部卒業生。そんな彼らが、他の知的で創造的
な人材と接触、交流することで得られる刺激は、何にも代えがたい魅力になっているので
しょう。こうした機会を大切にするため、社員には与えられた仕事にすべての時間を注ぐこと
は求められません。勤務時間の2割ほどは、自分の好きなプロジェクトに注いでもよいのです。
こうした、極めて優秀な人材を引っ張るのは、迅速で効率のよい経営。いいアイデアを出せ
ば、極めて迅速に、かつ確実に採用される。実はその信頼こそが、グーグラーが「アイ・ラブ
・グーグル」と口をそろえる、本当の理由なのかもしれません。
まさに「美味しい経営」というわけですね。 ―Lucy Craft (ルーシー クラフト)―
(以上。※一部略)