・恋人たちが愛を誓い合う―そんな「バレンタインデー」の習慣に、今年は異変が起きそうだ。
渋谷では「バレンタイン粉砕デモ」が起こり、海外でも「アンチバレンタイン」のTシャツやカード
までが出回っている。
2月11日、渋谷におかしなデモ隊が出現した。政治的スローガンを掲げるのが一般的な「デモ」
だが、彼らが掲げるのは「バレンタイン粉砕」だ。配布するビラには次のように書かれている。
「バレンタインに向け情勢が緊迫化する中、反動的カップル集団は非モテ・喪男(編注:モテない男)・
童貞のフラレタリア階級に対しさらなる弾圧を深めている。恋愛ブルジョワ階級は恋愛普遍/
至上/資本主義によって人々を搾取と収奪の限りを尽くし階級的な諸矛盾を爆発させる状況を
示しているのだ」
「義理チョコに対する三倍返しといった明らかな収奪と言える行為を強要する連中に徹底的に
思い知らせなければならない。そう、我々はバレンタインを拒否すると非妥協的に闘わねば
ならない。同志諸君、今こそ立ち上がる時が来たのだ!!万国のフラレタリアよ団結せよ!」
このデモを決行した革命的非モテ同盟のHPによれば、この「バレンタイン粉砕デモ」は「歴史的
大成功」をおさめたようで、「街行く反動カップル集団に徹底的な恐怖を与え戦慄せしめ」、
「バレンタインに抑圧される人民大衆には革命的意志を伝える」ことができたのだという。
どうやら世界各国にも「アンチバレンタイン」の機運は高まっている。
AFP通信によると、米オハイオ州拠点のカード業界大手American Greetings社は今年、
バレンタイン用に製造するカード2500種類に、10種類の「アンチ」バレンタインデーのランナップを
加えたという。さらに、オリジナルTシャツなどのドロップシッピング業者最大手の「カフェプレス
(CafePress)」でも、バレンタイングッズとならんで「アンチバレンタイングッズ」の特設コナーを
HP上に設置。「われ思うゆえに、われ独り身」「独り身の幸せとともに生きよう」といった、
バレンタインを皮肉るTシャツが人気を集めているようだ。(
>>2-10につづく)
http://www.j-cast.com/2007/02/13005496.html