【ゲンダイ】日本経団連・御手洗会長、政治三流、経済一流で辛うじてもっている日本だが、トップがこれで大丈夫かと日刊ゲンダイ

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1春デブリφ ★
「すぐに謝罪、訂正したのだから、進退をどうのこうのということにはならない」
 女性を「産む機械」と発言した柳沢厚労相に対し、31日、大臣を辞める必要は
ないと必死にかばったのは、日本経団連の御手洗冨士夫会長(71)である。世間
のムードが読めないのか、そもそも世間知らずなのか……。経財諮問会議のメンバー
とはいえ、財界トップが大臣の進退にまで口を挟むのは異例だが、御手洗氏はお構い
なし。これまでも、安倍政権寄りの“政治発言”を繰り返してきた。
「個人的な問題なので、安倍首相の任命責任は生じない」(06年12月21日、政府
税調の本間会長の辞任を受け)
「米国ではホワイトカラー・エグゼンプションの対象になると管理職に近づいたと誇り
に思う。(マスコミが)残業代ゼロ制度と訳すのはミスリーディングだ」(07年1月
22日)
「集団的自衛権を考えると、今は解釈で補っているが、無理がある。戦後61年もたち
間尺に合わない部分は現実に合ったものに直すべきだ」(06年9月12日、憲法改正について)

 今年元日には、今後10年を見据えた将来構想「希望の国、日本」(御手洗ビジョン)
を発表。愛国心を重視し、企業や官公庁が日常的に日の丸を掲げ、君が代を斉唱することを
提言している。
 一体、どんな了見の持ち主なのか? 御手洗氏の知人はこう言う。
「政治的には素人です。前会長の奥田碩氏に請われ、02年に経団連の副会長に抜擢されるまで、
政治にはタッチしてこなかった。政界人脈が、小泉・安倍路線に偏っているため、発想も似て
くる。また、一度知人になると皆、『イイ人』になってしまう。柳沢氏とは金融担当相時代に
知遇を得たはず。だから、TPOをわきまえず、ついつい擁護するのです」

 政治三流、経済一流で辛うじてもっている日本だが、トップがこれで大丈夫か。

【2007年2月1日掲載記事】
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/04gendainet02030432/