★病腎移植を受けた弁護士がブログで推進訴える
宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠・泌尿器科部長(66)らによる
病腎移植問題で、万波部長のグループの一員、光畑直喜医師(58)=広島県呉市=の
執刀で病腎移植を受けた岡山市の弁護士、林秀信さん(54)が病腎移植の推進を求める
ブログを立ち上げた。
約4万件のアクセスがあり、病腎移植を支持する意見が多く寄せられている。
林さんは「安易に病腎移植を規制せず、移植を普及させる方向で考えてほしい」
と訴えている。
病腎移植は昨年11月、宇和島徳洲会病院で約2年半の間に11例行われていたことが発覚。
病腎摘出の必要性や病腎移植そのものの妥当性などが問題視された。
その後、万波部長が光畑医師のほか、弟の万波廉介医師(60)らと病腎を融通し合い、
各地の病院で病腎移植を重ねてきたことが判明して批判を浴びた。
こうした状況に、林さんは「病腎移植は患者の同意に基づいて患者のために行われている。
移植医療を守るために、患者が声を上げなければ」とブログの開設を決意。
昨年12月にブログを立ち上げ、光畑医師らが執刀した病腎移植の経過報告や
移植を受けた患者の体験記、病腎移植に対する一般の泌尿器科医らの見解、
病腎移植の法的妥当性についての林さんの意見などを掲載した。
林さんは15歳の時に慢性腎炎と診断され、弁護士になって間もない32歳のころに
腎炎が悪化。40歳のときに妻からの腎臓提供で生体移植を受けたが拒絶反応が起こり、
平成9年に尿管がんの患者から摘出した腎臓の移植を受けた。術後は体調も仕事も順調という。
林さんは「病腎移植は有効性が高く、患者にとっては希望の道。
正当な評価がなされるようにしたい」と話している。
ブログは
ttp://www.setouchi-ishoku.info/ 産經新聞
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070203/knk070203000.htm