【大阪】鍵と暗証番号が必要な金庫から鎮痛薬麻薬「フェンタニル」盗まれる 鎮痛作用はモルヒネの200倍 国立循環器病センター

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1西独逸φ ★
国立循環器病センター(大阪府吹田市)は2日、鎮痛薬に使われる麻薬「フェンタニル」が3箱(計30本)なく
なっていることが分かり、吹田署に盗難届を出したと発表した。

この薬は麻薬取締法で麻薬に指定。モルヒネの約200倍の鎮痛作用があり、毒性も強いという。

同センターによると、紛失したのは0・1ミリグラムが入ったガラス瓶の注射液。手術室麻酔科の金庫(縦114
センチ、幅71センチ、奥行き69センチ)に保管していた50箱のうちの3箱で、1月29日午後、紛失が判明した。

フェンタニルの出し入れは麻酔医が担当。持ち出す際は記録簿に記入して使い終わった空箱は戻し、金庫内に
50箱を保管していた。毎日午後、薬剤師と麻酔医が使用量を帳簿上で確認し、使った分を補充していたという。
1月15日には、全数あるのを見て確認していた。

金庫を開けるには鍵と暗証番号が必要で、鍵は手術室近くの部屋で保管。番号は13人の麻酔医だけが知って
いるはずだという。手術室の非常口に防犯カメラがあるが、記録装置が故障していた。金庫に壊された痕跡はな
かった。

手術には数本から数十本使うことがあり、10本分を1度に使うと呼吸困難になる場合もあり、人工呼吸器が必要
になる。30本分を1度に使っても命に別条はないが、呼吸が抑制される可能性があるという。

同センターの瀬上清貴運営局長は「誠に残念で申し訳ない。暗証番号を変更し、鍵の管理方法を見直す」と陳謝
した。

ソース
nikkansports.com http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070202-150611.html