【論説】脱ゆとり教育元年…二酸化炭素の発生、炭素の燃焼すら中学教科書にはない現状

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1諸君、私が黒幕だφ ★:2007/01/28(日) 18:07:45 ID:???0
 1992年と2002年の2度の学習指導要領改訂で習う量が半減したと
指摘される小中学校の学習内容。筒井さんは、中学2、3年生の理科
教科書でその実例を示している。たとえば1967年度には化学反応式は
53が載っていたが、02年度にはわずか6に減ったという。「地球温暖化
の原因である二酸化炭素の発生、炭素の燃焼まで教科書から削減
されています」
 その結果は当然ながら、学力の低下という形で現れる。筒井さんは
02年、塾の中学3年生2604人と2504人に、その年と1970年の
福岡県立高校の入試問題(数学)を解かせた。ほぼ同じ生徒が挑戦し
02年問題の平均得点率は67・5%だったが、70年問題は44・5%。
「32年前より34%学力が劣るという数字だが、これは比較的勉強して
いる英進館生での結果。一般の中学生では、さらに10%は学力が
落ちていると考えている」。つまり、学習量の削減と同じ程度に学力・
知識量も落ち込んでいるという見立て。要するに、子供たちは習わぬ
ことは知らないという至極当然の現象が学力低下の実態なのだ。
 先週紹介したように、教育再生会議は第1次報告で「公立学校での
授業時間数の10%増加」を盛り込んだ。小中学校の授業時間数が最も
多かったのは1971〜80年度に実施された3代目の学習指導要領で
7312時間である。6代目に当たる現行の指導要領では6475時間で、
11%減少しているので、提言はそれを元に戻そうというものでもある。
が、問題は子供たちが習う中身だ。
 第1次報告は「ゆとり教育を見直し、学力を向上する基礎学力強化
プログラムの導入」などを提言しているが、実際の方策は学習指導要領
の改訂によらねばならない。
 「中学の必修英単語を現在の100語から507語に増やす」など、学力
再建のための様々なプランが漏れ聞こえてはいるが、どんな形になるか
は未知数だ。今年は、いわば「脱ゆとり教育元年」。その行方を注意深く
見守っている教育関係者は、筒井さんをはじめ、数多い。

ソース(イザ!・SANKEI EXPRESS、安本寿久氏)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/36794