総務省は、携帯電話市場の活性化を目指し、電話番号やユーザーIDなど携帯電話端末を機能
させるために必要な情報を記録した「SIMカード」と呼ばれるICカードの使用制限解除に乗り出す。
実現すれば、SIMカードを差し替えることで複数端末を使い分けたり、複数社のカードを保有して、
一つの端末で好きな携帯事業会社のサービスを利用することもできるようになる。現在の端末もこ
の機能を使える仕組みだが、携帯事業者が制限している。総務省では、これが料金・サービス競
争促進の妨げになっていると判断。今夏までに制限解除が可能かどうかを見極める。
22日からの研究会では、通信網や端末開発力がない事業者でも、SIMカードのみで携帯事業に
新規参入できる仕組み作りも検討する。この方式であれば、巨額投資が必要だった携帯市場への
参入障壁は一気に下がり、サービス・料金競争の加速が期待できる。実現のために、既存事業者に
通信設備や運営システムなどの開放も求める方針だが、反発は強い。
(2007/01/21 02:41)
ソース
http://www.sankei.co.jp/keizai/it/070121/itt070121000.htm