【不二家】札幌工場 細菌「無限」と記載 検査員は事務兼務 体制不備指摘 市保健所

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細菌「無限」と記載 不二家札幌工場の検査体制の不備指摘 市保健所 

  大手菓子メーカーの不二家(東京)が、札幌工場(札幌市豊平区)で
  食品衛生法の検査基準の十倍以上の細菌を含む製品を出荷していたと公表したことを受け、
  札幌市保健所は十九日、記者会見し、同工場による昨年一月から十二月までの
  自主検査についての調査結果を発表した。

  市保健所によると、同法の基準を超える可能性がある製品は四件。
  このうち菌の数を「無限」と表記し具体的な数値を示さないケースが三件あった。
  残りの一件は同法の基準の三・五倍だった。
  同保健所は「検査に簡易な方法を取り入れているため、客観的な判断ができない」と指摘、
  検査方法や判定方法を示した 同社の「細菌検査マニュアル」に問題があるとして、早急な見直しを指導した。

  市保健所は十六日から十八日にかけ、同工場から細菌検査書の提出を受けたほか、工場長など関係者から事情を聴いた。
  この結果、同法では二回の検査の平均値をとるが、一回しか検査していなかったことなどが確認された。
  さらに一人しかいない検査員は事務職と兼務で、検査作業に慣れておらず、検査体制に問題があることも分かった。
  同保健所は細心の注意を払って検査に当たるよう指示したという。

  同社の藤井林太郎社長は十五日の記者会見で、札幌工場で昨年五月から七月にかけ、
  同法の基準の十倍以上の細菌を含んだ生菓子を出荷した事例が六件あったと公表。
  これについて、同保健所は「現場が混乱していたため、認識に誤りがあったのでは」としている。

北海道新聞 2007/01/19 13:58
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20070119&j=0022&k=200701190056