【ゲンダイ】山拓訪朝で安倍首相のさらなる不機嫌な顔がもうすぐ見られることになるのかと日刊ゲンダイ

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1春デブリφ ★
 今回の山崎拓議員の訪朝は総スカン状態だが、「平壌、北京、ワシントンのお膳立て」との
情報も流れている。山拓訪朝のウラに何があるのか。 外務省の北朝鮮班長だった原田武夫氏
に聞いた。
「北朝鮮が山崎議員を受け入れたのは、22日にニューヨークで行われる米朝金融協議を控え、
米側に譲歩をうながすのが目的。“日本カード”を切るふりを見せることで、米国にさらに譲歩
させる常套手段に出た。米国は、利権確保の点から日朝が独自で接近することを嫌っている。
北朝鮮はそこを突いて揺さぶりをかけようとしている」
(中略)
――今年、北朝鮮問題はどう展開するのか?

「米国は、山崎議員に訪朝を誘いかけたとされる。日本に二元外交をやらせ、北朝鮮との直接接近
を妨害しているとみるのが妥当だ。その一方で米国は、北朝鮮と金融協議でかなり詰めている。
その内容は日本には一切伝えられない。米国は、北朝鮮と手を組んで、合意内容をいったん伏せた上で、
世間的には『危機』をあおっていく。6カ国協議を崩壊させ、国連安保理で制裁議論を再燃させる中、
無策の安倍政権に再び『鉄砲玉』の役割を担わせる。それに成功した直後、クリントンによる電撃訪朝、
『大団円』というシナリオに走っていく。ワシントンの民主党周辺には、ハイレベルの訪朝団の派遣は
すでに既定事項であり、あとはタイミングだけだという情報もある」

 安倍首相のさらなる不機嫌な顔がもうすぐ見られることになるのか。

〈原田 武夫〉1971年生まれ。東大法学部中退後、外務省入省。大臣官房総務課、アジア大洋州局
北東アジア課課長補佐を経て、05年3月、自主退職。原田武夫国際戦略研究所(http://www.
70nen.Com)代表

【2007年1月11日掲載記事】
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/14gendainet02030102/