【国連】日本の常任理事国入りには慎重な姿勢を見せていたパン新事務総長　正式就任

★国連パン新事務総長 正式就任

　第８代の国連事務総長に韓国出身のパン・ギムン氏が１日付けで正式に就任し、
安全保障理事会の拡大など国連改革の実現に向けて、早速、手腕を試されることになります。

　アジアから３６年ぶりに国連のトップに就任したパン事務総長は、２日には
ニューヨークの国連本部に初めて登庁し、今後の組織の運営方針を内外に
明らかにする予定です。これに先立って、パン事務総長は国連幹部の人事刷新に着手し、
新しい官房長にインドのナンビアール前国連大使をあてることを決めるとともに、
ナンバー・ツーの副事務総長には女性の起用も検討しています。

　さらに、国連改革の焦点の１つの安保理拡大に向けて、できるだけ早い時期に
加盟各国の合意点を見いだしたいとしています。ただ、パン事務総長は韓国の
外交通商相を務めていた当時、日本の常任理事国入りには慎重な姿勢を見せていたほか、
激しく対立する意見を強力なリーダシップでまとめあげるよりも、バランスを重視する
「調整型」の人物とも目されてきただけに、改革の議論をどこまで活性化できるのか
早速、手腕を試されることになります。

NHK http://www3.nhk.or.jp/news/2007/01/02/k20070102000062.html