愛知県、APEC誘致へ
2010年向け名古屋市などと連携
愛知県は、2010年に日本での開催が決まっているアジア太平洋経済協力会議 (APEC)
の誘致に名乗りを上げる。誘致に向け名古屋市や名古屋商工会議所、 中部経済連合会と連携する
方向で調整を始めており、実現すれば国内では 1995年の大阪に次ぐ2カ所目となる。
候補地は名古屋が有力視されており、 貿易自由化の促進に関する「愛知・名古屋宣言」の採択が
期待される。
県は、愛・地球博(愛知万博)の理念継承の一環として、国際的なイベントや会議の誘致を
目指している。誘致に当たっては、自動車産業を中心とした「元気な名古屋」の上げ潮ムードと、
愛・地球博(愛知万博)の成功、アジア路線が充実する中部国際空港をPRの“売り”
にしたい考え。会議前年の09年に開催場所が決まる。
これまでのAPECでは、貿易自由化について、先進国は2010年まで、途上国は20年までに
自由化を達成するとの「ボゴール宣言」を採択するなどの成果を挙げた。
APECを誘致すると、観光や宿泊などによる経済効果が見込まれるうえ、空港、万博で
国際社会に広がりつつある愛知県の知名度のさらなる向上にもつながると期待される。
一方、各国の首脳が一堂に会することから、宿泊先の確保や警備などが課題になりそうだという。
県は、「ポスト万博」としての国際会議誘致の目玉として、10年には第10回生物多様性条約
締約国会議(COP10)の誘致も目指している。
【アジア太平洋経済協力会議(APEC)】 日本と東アジア諸国、米国、中国、ロシアなど
21の国と地域から5000人以上が参加する世界最大規模の国際会議。アジア太平洋地域の
持続可能な発展を目的とし、貿易投資の自由化・円滑化や、経済・技術協力に向けた議論を
展開する。2国間の首脳会談の舞台になるほか、近年では北朝鮮の核問題も議題となっている。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20070101/mng_____sei_____000.shtml