【中日新聞社説】安倍首相ら勝ち組世襲議員に敗者の現実がみえ、心情が理解できるか 改憲は勝ち組世襲集団の発想

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1春デブリφ ★:2007/01/01(月) 09:58:44 ID:???0
★新しい人間中心主義 年のはじめに考える 若者には未来がある

 「戦後最長の景気拡大」と「企業空前の高収益」がよそごとのような年明けです。この国は
未来を取り戻さなければなりません。新しい人間中心主義によってです。
(中略)
 国の財政配分は再建のカギのひとつですが、「雇用政策費」も「教育費」も医療・年金などの
「社会保障給付費」のいずれも対GDP(国内総生産)比支出は先進国中の最下位グループです。
いかに道路、河川、ダムなどの公共事業中心だったか。
 財政事情は厳しく有限です。公正な配分や負担がどうあるべきか、徹底した議論が必要でしょう。

 が、若い世代が希望をもてない国に未来があるとは思えません。
 行き過ぎの市場原理主義に否定されてしまった人間性が復活し、資本やカネでなく新しいヒューマ
ニズムが息づく社会−そんな選択であるべきです。
 格差はいまや世代を超えて引き継がれ、固定化しつつある、というのが社会学者たちの報告です。

 確かに政界では、安倍晋三首相も小泉純一郎前首相も、自民党の有力議員の多くが二世、三世議員
です。生まれながらにして統治権力の側に就くことが約束されているかのような新階級の出現にさえ
みえます。
 勝ち組世襲議員に敗者の現実がみえ、心情が理解できるかどうか。
 悲願の改定教育基本法を成立させた安倍政権の次なる目標が改憲ですが、そこに盛り込まれている
権力拘束規範から国民の行動拘束規範への転換こそ、勝ち組世襲集団の発想に思えるのです。

 国民の内にある庶民感覚と感情のずれ。改憲に簡単にうなずけない理由のひとつです。

■ソース(中日新聞)(中略部分はソースで)
http://www.chunichi.co.jp/00/sha/20070101/col_____sha_____000.shtml