★日米合同委、海軍病院の建設合意
【東京】日米両政府は22日の日米合同委員会で、キャンプ桑江からキャンプ瑞慶覧
(普天間地区)に移設される海軍病院の建設工事の実施について合意した。
移設はSACO(日米特別行動委員会)合意に基づく措置で、防衛施設庁は移設予定地の
埋蔵文化財調査が終わり次第、2006年度内に着工する。宜野湾市の伊波洋一市長は
病院移設に反対する姿勢だが、防衛施設庁は「前市長の了承を得た」として予定通り
工事を実施する構えだ。
海軍病院の移設先は普天満宮の裏手付近で、敷地面積は約16ヘクタール。
病院は地下1階、地上5階の鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積は約4万1千平方メートル。
2009年度の完成を見込んでいる。
施設庁は4月上旬から10月末まで移設地の住宅の取り壊し作業を実施した。
県と宜野湾市教育委員会は11月から来年1月まで、埋蔵文化財の試掘調査を行っている。
来年3月までに着工する見込みだ。
海軍病院の移設は1996年末のSACO最終報告で、キャンプ桑江南側(約99ヘクタール)
返還の条件として盛り込まれた。宜野湾市は比嘉盛光前市長時代の2000年に移設に同意したが、
03年に当選した伊波洋一市長は移設反対を表明。日米両政府は05年1月の日米合同委員会で
移設を正式合意した。
伊波市長の反対姿勢について防衛施設庁は「2000年7月に前市長から(移設同意で)
了解を得ており、行政は継続していると理解している。SACO実施によって県民の
負担軽減を図るという点で作業を進めたい」と話している。
琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-19926-storytopic-3.html