・「2ちゃんねる(2Ch)」は悪質な書き込みで訴訟が絶えないため、管理人の西村博之氏
(29)は面倒ごとを避けて失踪中。4日、早稲田大の学園祭に現れ、講演会でアナーキーな
持論を展開した。
会場は20代男性を中心に、立ち見を含めて約650人の満員。西村氏の人を食ったような、
ノラリクラリとした受け答えに喝采を送った。
裁判逃れを続ける理由は、「北海道から沖縄まで似たような裁判に呼ばれているので、
自腹で日本中を回るか、1件100万円以上払って弁護士をつけるか。でも『(裁判を)やらない』
という選択肢をとったら、何も起きなかった」と説明。
賠償金不払いに関しては、「子供の養育費の踏み倒しや消費者金融のグレー金利のように、
ルールがあっても守ってないのが多いから、(賠償しなくても)いいんじゃねぇの、という感じ」
と見解を語った。さらに「賠償金を強制的に払わせる方法はこれ以上ない。イヤなら国会議員に
献金して、そういう法律をつくればいい」と挑発した。
2Chの無法空間化も意に介さない。現実世界でもネット空間でも大人数が集まる場所で
「全く犯罪が起こらないはずがない」。月1000万人が訪れる2Chで「完全に犯罪を抑えられたら
ノーベル賞もの」と語る一方、「2Chで起こる犯罪は犯罪予告、風説の流布、名誉棄損くらいで、
たいしたことない」と述べた。
悪質な書き込み人を特定するIPアドレスを公開すれば西村氏は訴えられずに済むとの
指摘もあるが、「積極的に公開するほうが面倒」で、「効果がないと法律もルールもできない」と
別の善後策も頭にない。さらには「窃盗の検挙率は5割を切っている。(どんな被害でも)それが
必ず回復すると思わないほうがいい」と、やられ損もやむなしとの考えを示した。(
>>2-10につづく)
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_11/t2006111426.html