>>24 文化審議会著作権分科会「私的録音録画補償金の見直しについて」の
検討結果に対する当協会の意見
2006.2.3
社団法人日本音楽著作権協会
(JASRAC)
2006年2月3日開催の文化審議会で報告された「文化審議会著作権分科会報告書」について、
以下のとおり音楽著作者等で組織する当協会としての意見を表明します。
この報告書において「ハードディスク内蔵型録音機器等」について、
現時点では私的録音補償金の対象としないという結論が示されたことは、遺憾なことであります。
日本が世界有数のデジタル録音機器の市場であるにもかかわらず、
現在私的録音補償金の対象となっているMD等に既に市場において代替しつつある
「ハードディスク内蔵型録音機器等」をその対象とせずに、
問題解決を先延ばししたことは、国内外の著作者等に経済的不利益をさらに強いることとなります。
新しい具体的な提案がないまま、現行法制上当然に認められるべき補償を認めない決定がなされたことは
、国際条約との関係について十分な審議がなされていないのではないかと考えられることからも、
大きな問題を残したものと言わざるを得ません。
以上のことから、当協会としては早急にこれらの機器を私的録音補償金の対象とすべきであると考えており、
今後も引き続きその対応を求めていく所存です。