県は2日、村井知事ら県幹部と市町村長が直接意見を交わす「ボイス81」の第1回を
飯田市の県飯田合同庁舎で開いた。
知事は席上、新市町村合併特例法に基づき総務省が都道府県に設置を求めている
「市町村合併推進審議会」について、「合併新法の期限(2010年3月末)を考え、
来年4月には設置したい」との考えを明らかにした。
「平成の大合併」後の県内市町村のあり方について、知事は9月県会などで
「81の市町村数はなお多い」として、合併を検討する市町村を後押しする意向を示していた。
審議会の設置条例案は来年2月県会に提出する方針だ。
総務省は、審議会の検討を経て、都道府県主導で新たな合併の組み合わせを示す
「合併構想」を作るよう求めている。
この点について知事は会議で「県が画一的、一律的、強制的に合併を進めることはできるだけ避け、
市町村が自ら決定していくことが望ましい」と説明。県が独自に組み合わせを提示することはせず、
新たに合併を検討する市町村からの申し出を受け、構想に盛り込んでいく考えを示した。
「ボイス81」は、知事が知事選公約の柱に掲げた取り組みで、県と市町村の役割分担の議論や、
信頼関係の再構築が目的。この日は10広域圏ごとに開く「地域会議」の初回で、
飯田下伊那地方の全15市町村長が出席した。
ソース
http://www.shinmai.co.jp/news/20061103/mm061103sha1022.htm