★「お化け屋敷」で神の教え 若者呼ぼうと米で広がり
ハロウィーンの“本場”の米国で、この時期、民間のお化け屋敷の形を借りてキリスト教の
教えに基づく世界観を広めようとする「ヘルハウス」(地獄の家)が静かな広がりをみせている。
若者を教会に引きつけようと、31日のハロウィーン本番にかけて、各地で人工妊娠中絶や
同性愛の人たちが地獄に落ちる筋書きの「宗教お化け屋敷」が設営されている。
ヘルハウスは、教会に通ったことのない10〜20代を主な対象にしている。七つの部屋を通り、
最後は地獄と天国を体験する仕組み。同性愛、人工妊娠中絶、自殺、飲酒運転、オカルトなど
にかかわった人たちが苦しむ様子が描かれる。
ヘルハウスは30年以上前からあったが、95年に福音主義のニュー・デスティニー・クリスチャ
ン・センターのキーナン・ロバーツ牧師が筋書きと設営の仕方をセットにして売り出して広まった。
ハロウィーンを前に各地に設けられるお化け屋敷を利用した形だ。同牧師は「教会ドラマ」と呼ぶ。
同牧師によると、800以上の教会が購入、米国の全州と南米を中心に20カ国に広がっている。
米南部と西部が中心だが、ニューヨークでは今年、これを利用した舞台版のお化け屋敷も登場、
連日大入りの人気だった。
朝日新聞 2006年11月01日03時13分
http://www.asahi.com/international/update/1101/003.html 画像:ニューヨークで公演のあった舞台版ヘルハウスの1シーン=AP
http://www.asahi.com/international/update/1101/image/TKY200610310537.jpg