高校の履修単位不足問題で、埼玉県狭山市の私立西武学園文理高校(佐藤英樹校長)が、
オーストラリアへの修学旅行参加で、必修の「世界史B」を履修済みとしていたことが分かった。
県学事課から「無理がある」と指摘を受け、同校は補習などの対策を検討する。
同校などによると、理系の3年生111人は昨年8月、オーストラリア・メルボルンなどへの
「海外研修旅行」(7日間)に参加している。現地の歴史などを事前に学んだり、帰国後の
リポート作成で、世界史Bの履修に必要な3単位が認定された。畠山武教頭は
「(太平洋の探検家)キャプテン・クックなどについても学び、現地で国際交流もした」と話す。
04年度から同様の措置が取られ、通常の授業では世界史を英語や数学に振り替えていたという。
この解釈に学事課担当者は「修学旅行は本来、課外活動のはず」と話す。畠山教頭は
「生徒や保護者に不安を与え申し訳ない。卒業や受験に支障のないよう対応する」としている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/tanni/news/20061031k0000m040103000c.html