・NTTドコモの中村維夫社長は、ソフトバンクモバイルの販売施策、および同社・孫正義社長の
一連の発言内容に対して、痛烈な批判を展開した。
中村氏は、「23日夜から言われっぱなしで、怒りすら覚える部分がある」と発言。ソフトバンクの
新聞広告を持ち出して、「0円の表記と、孫社長の名前は大きく書いてあるが、大切な条件が
小さく書いてある。ソフトバンクモバイルに移動したが、請求書を見て、こんなはずじゃなかった
という人が増えることが心配。こういう出し方はフェアなのかどうか」などと語った。
同氏が、これだけ他社を批判することは、これまでに例がなかっただけに、記者の間からも
驚きの声が出ていた。
ソフトバンクの孫社長が「携帯電話会社は儲け過ぎである」と発言したことについては、
「ドコモが1兆円、KDDIが5,000億円としたが、KDDIさんも3,000億円程度であり、切りの
いい数字でいうこと自体があまりにもいい加減。怒りを覚える」とし、メリルリンチの
アナリストの記事を引用して、「日本の携帯電話会社は、MNPに対する懸命な努力もあって
利益水準は先進国中、最低水準にまで下がっている。これが私どもの意見」と述べた。
また、プループランについては、「200円値引きを強調しているが、ソフトバンクは、10月1日
から封書での請求書を100円値上げしており、また、ドコモユーザーの90%が使っている
iモードに関しては、ドコモが200円であるのに対して、ソフトバンクは300円。これだけで200円は
無くなる。また、200円の割引は頭にかかる割引であり、フルに効くわけではない。こんなことを
いうと、すぐに400円に値引きするかもしれないが、現時点でそのままソフトバンクに移ると
値上げになる」と反論。
さらに、ゴールドプラン(予想外割)についても、ドコモからドコモへかけるユーザーが多く、
それが1人だけソフトバンクモバイルに移行すると、無料通話ではないことなどを指摘しながら
「負けるプランはない。ドコモの利用者にとって、ソフトバンクモバイルの2つのプランに加入する
メリットはまったくない」と断言した。 (
>>2-10につづく)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/31710.html