・2ちゃんねるで、(プロゴルファーの)北田さんの異性関係などに関係した中傷の書き込みが
相次いだため、北田さんは西村氏を相手取って民事訴訟を起こした。しかし、西村氏は裁判に
一切出席せず、結局は北田さんが要求していた100万円の損害賠償、違法なカキコミの削除、
カキコミをした者の情報開示、これらすべてを命じた判決が下された。
しかし、北田さんの代理人事務所の担当者は「(判決について)特にコメントすることは
ない」 と冷ややかにしか答えない。というのも、判決が出ても喜べない事情があるからだ。
西村氏には何度も賠償金支払いの判決が下された事例があるが、今まで一度も賠償金を
支払ったことがないとされているのだ。
現在の居場所もまったくつかめないため、財産を差し押さえることもほぼ不可能で、賠償金
支払いの命令が出ても、支払われる可能性もほぼないということになる。つまり、今回の
100万円支払い命令も、過去の西村氏の動向からすると実はあまり意味のないものなのである。
ただ、2ちゃんねるサイドは、北田さんについての違法なカキコミについてのみ削除した模様だ。
といっても、これも西村氏のやり方からすると、カキコミが「削除された状態」のままでいるのかも
確証がもてない、という面もある。というのも、削除を命ずる判決に従い問題のカキコミを削除したが、
判決の約1ヵ月後に西村氏が「削除したものを公開していますー。」として、これらのカキコミを
画像として読み込んだデータを公開した、という前例があるからだ。北田さん側も、
「(違法なカキコミの削除が)応じられたようだが、こちらでは確認していない」と答えている。
北田さんの代理人は強制執行や破産申し立てについても「まだ考えていない」としている。
結局は裁判に勝っても効果がないと受け止められそうだが、北田さんをマネジメントする
「ランダムアソシエイツ」の代表は、東京スポーツの取材に対し、「お金を取ることが目的
じゃない。(書き込みが)事実無根ということを司法という場所できっちり判断してもらおう
ということです」と答えており、あくまでカキコミの違法性の立証が目的であった点を強調している。(一部略)
http://www.j-cast.com/2006/10/26003549.html