【調査】 報道の自由、日本は51位にダウン…"ナショナリズム高揚してるし、記者クラブあるから"★3
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名無しさん@七周年:
646 名前:文責・名無しさん 投稿日:04/03/16 19:38 ID:M9Xm16e8
●政府による露出と隠蔽の使い分け
こうしてメディアの自発性を巧みに誘導して報道を支配する方法―その存在に初めて触れた仏誌『ヌーヴェル・
オブセルヴァトゥール』記者のシャンタル・ドゥ・リュデールはディーバー・システムと命名している。―が、初めて
功を奏したのは湾岸戦争だった。開戦から数日間、TVはイラクの重要施設が多国籍軍のハイテク兵器によって
ピンポイント的に破壊される映像を流し続ける。ミサイルに搭載されたカメラが送信してくる映像をジャーナリズム機関が
自前で調達できるはずもなく、それらはほとんどがサウジアラビアの中東派遣軍司令部か、ワシントンDCの国防総省での
記者会見で提供されたものだった。ミサイルが自ら意思を持つかのように目標に向かい、激突してそれを破壊する瞬間までを
記録したその映像は、前代未聞ゆえに多くの視聴者の目を確実に釘付けにしてくれるものだった。そんな映像素材を大量に
まけばTVメディアもそれに食いついて離れなくなる。そんな政府の思惑は裏切られることなく、ピンポイント攻撃映像は
TVメディアを席巻した。
こうして見せたい映像を繰り返し見せる一方で、見せたくない映像は完全に封印する。たとえば、まだ戦闘が始まる前から米軍
はドーバー空軍基地への報道関係者の立ち入りを禁じていた。そこには戦死者のための死体安置施設があった。ベトナム戦争の
時のように国旗にくるまれた棺桶が搬入される光景を国民に見せるわけにはいかないのだ。