「一体、どうなっちゅう」「詐欺みたいなもんやいか」――。四国4県で共済商品などを販売してきた「ベルル生命
医療保障共済会」(本部・徳島市東大工町1丁目)の突然の営業停止が明るみに出た20日、高知市南はりまや
町1丁目の同社高知支社には朝から数十人の契約者が詰め掛けた。老後の生活資金を積み立てたり、疾病に
備えて共済に加入していた人たちは、一切の説明のないままの営業停止に憤り、「お金を返して」と社員に詰め
寄った。
高知支社には19日、本社から突然、「事務所を閉めろ」と指示があったが、同支社は「顧客に対応しないわけには
いかない」と、20日午前8時前後から社員3人が独自の判断で、電車通り沿いのビルにある事務所に出社。すぐに
机上の固定電話や携帯電話が鳴りやまなくなった。
しかし、同支社員も本社との連絡がつかず、十分な説明はおろか、解約の手続きすらできない状態。受話器を握り、
「すみません。正直なところ解約の手続きが取れないんです」と謝罪を繰り返した。
午前9時前からは、不安そうな表情で契約者が続々と事務所に詰め掛け始め、1時間後には20―30人に。「皆さん
のお金がどこにあるのか分からない。お金を確保するには警察に動いてもらうしかない」と頭を下げる社員に、「老後
のお金がないなった」「自分の人生をかけていたんですよ。(破たんした際も)保証されちゅうと思いよった」と悲壮な声
が上がった。
2以降に続く
ソース
高知新聞
http://www.kochinews.co.jp/0610/061020evening02.htm#shimen2