【三重】「神戸の夜景見たい」 兄弟、東京→電車→静岡→徒歩→名古屋→盗難自転車→四日市→逮捕

●現金足りず静岡から歩き…名古屋で「疲れた」自転車盗む●

テレビで見た神戸の夜景を見ようと、電車で東京を出たものの金策尽きて静岡から歩き続け、
名古屋で力尽きて自転車を盗んだ疑いで逮捕――。

四日市北署は１５日、いずれも住所不定、無職の柳沼真一（３７）と、弟の孝志（３５）の
両容疑者を占有離脱物横領の疑いで逮捕した。

調べでは、両容疑者は１５日午前０時ごろ、名古屋市緑区の名古屋鉄道左京山駅駐輪場に
あった盗難自転車２台を盗んだ疑い。

同署によると、２人は９月２０日、「テレビで見た神戸の街を見よう」と思いつき、東京から
電車で神戸市へ向かった。所持金が足りず静岡市内で下車。その後も野宿しながら
約１カ月歩き、１５日に名古屋市内にたどり着いた。疲れていたため「自転車でも盗もう」と
話し合ったという。同日、四日市市三ツ谷町を自転車で走っていた両容疑者を署員が発見し、
職務質問したところ、容疑を認めた。所持金は１円だったという。

同署は「静岡から名古屋まで歩いた根性だけは、見上げたものだ」とあきれ顔だった。

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