東京都足立区立小で1978年、同校教諭の石川千佳子さん(当時29歳)が殺害され、
時効成立後の2004年に元警備員の男(70)が自首した事件で、
地方公務員災害補償基金東京都支部は13日、石川さんの死亡を公務災害と認定し、
遺族補償を支給すると遺族側に通知した。
支給額は今後、算定する。
遺族の請求は昨年3月。遺族補償を受ける権利の時効は死亡による除籍届が出されてから5年だが、
同支部は石川さんの弟の憲さん(55)や元同僚教諭に話を聞くなどして検討した結果、
死亡は公務災害に当たり、遺族補償を受ける権利も消滅していないと判断した。
男は78年8月に石川さんを殺害し、遺体を自宅床下に隠し続けていた。
区画整理で立ち退きを迫られて自首したが、殺人罪の時効が成立していたため、起訴されなかった。
遺族が男に賠償を求めた民事訴訟では、東京地裁が先月26日、
遺体を隠し続けた行為について「遺族が故人を弔う機会を奪った」などして男に330万円の支払いを命じた。
遺族補償の支給について、憲さんは「適切な判断をしてくれた」と話している。
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061013ic23.htm