エイズ対策:京大大学院が国連共同センターに指定
京都大大学院医学研究科が今月、国連のエイズ対策活動に協力する組織「国連合同エイズ計画共同センター」
に指定された。国連などは04年から本格的なエイズ対策に乗り出すため、世界で共同センターの指定を進めて
おり、京大の指定は世界で初めて。米英中などの5カ国でも、近く指定がある。
WHO(世界保健機関)など国連諸機関でつくるエイズ対策の専門組織「国連合同エイズ計画」
(UNAIDS)は96年の創設以降、欧米などを中心に44カ所の共同センターを指定していたが、活動成果
が不十分だとして02年にすべて取り消した。国際的実績など設置基準を明確にして定期報告義務を課し、3年
ごとに指定を見直すなど条件を厳しくして、新たな指定を始めた。京大は今月、UNAIDSからの要請を承認
した。センター発足は9月1日付。
センター長には木原雅子助教授(社会疫学)が就任。中国とイランで進行中の予防研究を08年まで進める。
また、東アジア各国の専門家による研究ネットワークを設立し、2年に1度、感染の動向や性行動調査などの情
報共有の場となるシンポジウムを京都で開く予定。【中野彩子】
毎日新聞 2006年9月29日 21時05分
ソース:
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20060930k0000m040110000c.html