中国で「使用禁止物質を検出」として騒ぎになっている日本製高級化粧品「SK-2」について、
台湾の行政院衛生署は22日までに「検出された金属成分は自然界に微量に含まれるもので
衛生基準内にある」との検査結果を発表した。中国での騒ぎを受け、問題視された化粧品9品
目の検査をしていた。販売禁止措置などは取らない。
「SK-2」は日本のマックスファクター(神戸市)が製造、台湾や中国でも人気が高い。今月15日
に中国の検疫当局が使用禁止物質である金属成分のクロムとネオジムを検出と人民日報など
が報道。同紙電子版によると、上海市当局が販売店に商品撤去を要請。北京、上海など各地
で返品と返金を求める客が殺到しているという。
マックスファクターはホームページなどで「原材料に問題となっている物質は使っていない」と反
論している。
中国当局は今月、「日本からの輸入食品から細菌やヒ素を検出」と次々と発表。日本が導入し
た残留農薬規制強化のポジティブリスト制度で中国産農産物の輸出に影響が出ており、一連
の措置はその報復策とみられる。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/20060923/20060923_002.shtml <関連>【社会】マックスファクターの化粧品「SK−2」、中国で販売停止 返品で売り場混乱[09/22]