大樹、郵政造反の亀井久興・山口俊一議員らに全特から借金して1億3千万寄付 「公務員による事実上の政治献金」と指摘も

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http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060908/K2006090703480.html
 特定郵便局長OBらでつくる「大樹全国会議」(大樹)が昨年の衆院選直前に、
現役の特定局長でつくる任意団体から3億円を借り入れ、「郵政造反組」が立ち上げた政党などに
総額1億3300万円を寄付していたことが、8日付で公表された政治資金収支報告書(中央分)でわかった。
大樹は選挙後、現役局長やOBから集めた寄付金で借り入れを返済しており、事実上、現役局長らが選挙を資金面から支えた形だ。

 大樹によると、昨年8月8日の衆院解散直後、特定局長らでつくる「全国特定郵便局長会」(全特)に
融資を依頼。24日に返済期限1年、利子3%で3億円を担保無しで借り入れた。
翌25日から9月8日にかけて、大樹は国民新党(支部も含む)と、新党日本に合わせて1億3300万円を寄付。
 さらに、亀井久興衆院議員(国民新党)と山口俊一衆院議員(無所属)の政治団体に計1000万円ずつ貸し付けた。
 選挙後も国民新党、新党日本へ寄付をしており、「郵政造反組」に対する資金提供は、総額2億5600万円になる。
 大樹は昨年10月、全国の特定郵便局長やOBらに郵便振替用紙を送り、1口5000円の寄付を要請。
12月下旬に利子を合わせて2億200万円を、今年7月に残る1億円を返済した。(略)

 事務局は「郵政民営化に反対した議員を支援するために借りた。予測できなかった解散で、お金がなかった。
急なことで貸してくれるところは全特以外になかった」と説明する。
 全特によると、約1万9000人の会員から徴収した運営資金の中から貸し付けたという。全特の事務局は
「貸したお金は返済されたので政治献金にはあたらない」としている。

 亀井衆院議員の事務所は「全特から借金していたとは知らなかった」と話す。山口衆院議員は「大樹と全特とは別組織。
誤解を避けるために寄付でなく、借り入れにしたが、全特からの借金と知っていれば、控えたと思う」と話している。

 政治資金に詳しい日本大学法学部の岩井奉信教授(政治学)は「形式はともかく、公務員の集まりである全特から
政治家への献金とも言える。議員にお金を貸す形式がまかり通れば、政治資金規正法の形骸(けいがい)化を招くおそれがある」
と指摘している。