性同一性障害など性的少数者に配慮し、全国でも先進的とされた都城市の「男女共同
参画社会づくり条例」の修正案が開会中の9月定例市議会に提案され、全国の同性愛者
などから強い反発の声が出ている。
「性別または性的指向にかかわらず」という定義を削除した点を問題視。政治家として
同性愛者であることを初めて公表した大阪府議会議員の尾辻かな子さん(31)は「先進的
な条例だったのに(修正案は)性的指向による差別を容認するものだ」として、約200人の
賛同者連名の抗議文を長峯誠市長に、修正を再考する要請文を市議会に近く提出する。
同条例は2004年4月施行。男女共同参画社会の定義を「性別または性的指向に
かかわらずすべての人の人権が尊重される」と明記しており、性的少数者の人権尊重を
盛り込んだ条例として全国的に注目された。
市生活文化課によると、市は今年1月の旧北諸県郡四町との合併に伴い、同条例を
新たに制定し直す方針を決め、2月から3月にかけて条例に関するパブリックコメントを
募集。それを基に市男女共同参画社会づくり懇話会で審議した。
宮崎日日新聞社#2006090911
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/index.php3?PT=1#2006090911