戦後、占領下の日本知る資料/「プランゲ文庫」/本県分205タイトル/きょう閲覧開始 福島の県立図書館
第2次世界大戦後の占領期の日本を知る上で第1級資料として注目される「プランゲ文庫・雑誌コレクション」
の本県分205タイトルが1日から福島市の県立図書館で閲覧開始される。マイクロフィッシュと呼ばれるシー
ト状のフィルムに1ページずつ焼き付けられており、専用のモニターで閲覧する。
プランゲ文庫は、占領下の日本で、GHQ(連合国軍総司令部)が行った検閲で集められた出版物資料。GHQ
戦史室長だったゴードン・W・プランゲ博士(米メリーランド大教授)が資料価値に注目し、検閲期間終了後メ
リーランド大に移送、保管されていた。
14年前からメリーランド大と日本の国会図書館がマイクロフィッシュによる雑誌コレクションの保存化を進
め、このほど完成。県立図書館は「福島県分」を購入した。
閲覧できるのは、昭和20―24年にかけて、GHQの検閲を受けて県内各地で出版された文芸誌や同好誌、
労働組合機関誌、PTA会報など。収録されている資料のうち約8割は県立図書館にも所蔵されていない貴重な
もの。会津ペンクラブ編の「『盆地』1、2集」、県警察連絡協議会編の「『福島警友』1号―4巻10号通巻
39号」、県医師会編の「『県医師会報』11巻1・2号―11巻9号」、磐高史学研究会編の「『考古』1―
4号」などで、すでに散逸するなどして現存していない可能性が高いとみられる。
県立図書館の菅野俊之総括司書兼資料情報サービス部長は「プランゲ文庫は近代史や近代文学の研究を大きく
変える可能性を秘めている。県民の財産として大いに活用してほしい」と話している。
閲覧は無料。希望者は同図書館に申し込む。コピーサービス(1枚30円)も行う。雑誌の検索はインターネ
ットの「占領期雑誌記事情報データベース」(http://www.prangedb.jp/)からもでき
る。問い合わせは同図書館資料情報サービス部 電話XXX(XXX)XXXXへ。
ソース:
http://www.fukushima-minpo.co.jp/news/kennai/20060901/kennai-20060901094829.html ※ 一部、伏せ字にさせていただきました。上記、ソースでご確認ください。