「集団自決」の真実探る/渡嘉敷などで証言聞く
沖縄戦で起きた「集団自決・集団死」の真実を探るツアーが二十六日から行われ、
渡嘉敷村を皮切りに、三泊四日の日程で県内各地を巡る。
初日は本土や地元の参加者約四十人が「集団自決」の証言者で
沖縄キリスト教短大名誉教授の金城重明さん(76)の案内で、渡嘉敷村の「集団自決」の跡地を訪ねた。
今後、座間味村や読谷村、玉城村を訪れ各地の「集団自決」の実相や、
住民がなぜ追い込まれていったのかを学ぶ。
主催は沖縄平和ネットと同首都圏の会。
渡嘉敷島では、米軍が上陸した一九四五年三月、約三百人が「集団自決」で亡くなった。
当時十六歳だった金城さんも家族を手にかけた。
金城さんは「自決を命令する言葉があったかなかったではなく、軍隊によって
住民が追い詰められていったことが問題だ。上陸一週間前に自決用の手りゅう弾を渡すなど、
日本軍は巧妙に住民を追い詰めていった」と説明。「集団自決」は、直接、手を下さなかったが
日本軍による「虐殺」だと指摘した。
その上で、「集団自決」に軍命はないとし、教科書などの記述変更を求める
自由主義史観研究会などの動きに対して「間違った解説で戦争の真実を曲げることはできない」
「(こういう風潮を)戦争ができる国へと旋回した流れに、乗っている」と批判した。
参加者で、大学で平和心理学を研究する杉田明宏さん(46)は「証言者の話を初めてじかに聞いた。
活字では伝わらないものが伝わり、それを共有することが大事だと思った」と話した。
沖縄タイムス 2005年8月27日(土) 朝刊 26面
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200508271300_09.html 関連
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