イスラエル、クラスター爆弾使用か 「協定違反」米が調査へ 2006/08/26 00:24
【ワシントン25日西村卓也】レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラとの戦闘で、イスラエルが米
国との協定に反して米国製のクラスター(集束)爆弾を使用し、多くの民間人が犠牲となる原因となっていた疑
いが二十五日、浮上している。米紙ニューヨークタイムズが報じた。
クラスター爆弾は航空機から投下される親爆弾に野球のボール状の子爆弾二百個以上が収納され、空中で飛散
して広範囲にわたって地上で爆発。多くの人を殺傷する。
同紙によると、イスラエルと米国は一九七○年代から、米国製のクラスター爆弾を使用する際は、組織化され
た陸軍や限定された軍事目標に限ることを規定した秘密協定を結んでいる。八○年代のレバノン侵攻の際にも違
反が発覚、米国は同爆弾の禁輸措置をとった。
国連機関の調査によると、イスラエルが攻撃を行ったレバノン南部のリタニ川南部で、数多くの不発弾が見つ
かり、その中に米国製クラスター爆弾も含まれていた。民間人の犠牲につながった可能性が高い。米国務省の国
防貿易管理室は、実態調査に乗り出す考えだ。
イスラエルに対しては、レバノン攻撃の際に民間人を無差別に攻撃したとの批判が出ているだけに、協定違反
が明らかになれば、国際的批判がさらに強まるのは必至だ。
ソース:
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060826&j=0026&k=200608266348