★伊丹市 空港撤去から共生 「宣言」30年ぶり見直しへ
・大阪国際(伊丹)空港の航空機騒音から、空港撤去都市宣言を議決した兵庫県
伊丹市で23日午後、「空港との共生」を趣旨とする新宣言の制定を求めて市民
レベルの発起人会が開かれる。今後は議会に働きかけて共生都市宣言の決議を
求める。撤去都市宣言は事実上見直されることになり、昭和48年の議決から
30年余りを経て、市は「撤去」から「共生」へと大きく舵(かじ)をきることになりそうだ。
会の名称は「大阪国際空港との共生都市宣言を求める会」。発起人会は、自治会や
地元経済界などで構成され、騒音問題に取り組んできた調停団連絡協議会からも
参加している。同会は1万人を目標に「共生都市宣言」を求める署名活動を行い、
9月議会に請願を提出。採択されれば、12月議会で共生宣言の決議を求める方針。
新たな宣言で、「伊丹空港との共生」を前面に押し出し、30年前の撤去宣言は事実上
“無効”になる。
「大阪国際空港撤去都市宣言」は昭和48年に議決されたが、騒音対策が進む中で
空港に対する市民の意識も変化。関西国際空港開港後は、逆に伊丹空港撤廃に
対する危機感が盛り上がっていた。
藤原保幸市長は撤去宣言の存廃について「市民、関係者と議論を深め、市民的合意の
中で適切に対応したい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060823-00000009-san-pol