肝炎治療 格差解消に拠点病院
B型やC型のウイルス性肝炎の患者と感染者は、全国で300万人近くいると見られていますが、治療のレベル
には、地域によって格差があります。厚生労働省は、どこに住んでいても適切な治療が受けられるよう、各都道
府県に拠点病院を整備することを決めました。
B型やC型の肝炎ウイルスは、血液を介して人から人に感染し、感染から20年以上たって、肝硬変や肝臓がん
になるおそれがあります。肝臓がんなどの治療は現在、大学病院を中心に行われていますが、専門医がいないと
ころや体への負担が少ない最新の治療を受けられないところもあり、治療のレベルには、地域によって格差があ
ります。このため、厚生労働省は、どこに住んでいても適切な治療が受けられるよう、各都道府県に1か所、拠
点病院を整備することを決めました。拠点病院は、新しい治療方法の研究や開発を進めるとともに、患者が、ふ
だん受診している病院や診療所の医師を対象に研修を行うなどして、地域全体の治療水準を引き上げる役割が期
待されます。肝炎をめぐっては、ことし6月、B型とC型の肝炎患者が、予防接種や血液製剤の投与でウイルス
に感染したと訴えていた裁判で、国の責任を認める判決が相次ぎ、原告団は、厚生労働省に対し、総合的な対策
を進めるよう求めていました。
8月20日 19時14分
ソース:
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/08/21/k20060820000079.html http://www3.nhk.or.jp/news/2006/08/21/d20060820000079.html