【朝日新聞社説】小泉首相靖国参拝 耳をふさぎ、目を閉ざし 外交的な挑発と受け止められかねない行動だ

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1春デブリφ ★:2006/08/16(水) 06:54:10 ID:???0
 終戦記念日の朝早く、小泉首相が靖国神社に参拝した。
 これまで5回の参拝はいずれも、自民党総裁選で公約していた8月15日を避けた。その理由を
首相は「再び内外に不安や警戒を抱かせることは私の意に反する」と説明してきた。
 それが今回は「15日を避けても、いつも批判、反発し、この問題を大きく取り上げようとする
勢力は変わらない。いつ行っても同じだ」と開き直った。ぶれないことが売り物の首相にしては
大ぶれ、まさに支離滅裂である。
 15日は韓国にとって植民地支配から解放された記念日であり、中国にも歴史的な日である。
そこに、彼らが「感情を傷つけないでほしい」と中止を望む靖国参拝をぶつけた。
 幸い、両国は抑制された抗議にとどめているが、外交的な挑発と受け止められかねない行動だ。
 戦後60年を迎えた1年前のこの日、首相は戦争でアジアの人々に与えた被害に対し「痛切な
反省と、心からのお詫(わ)びを表明する」という談話を出した。このメッセージとの落差はあ
まりに大きい。
 首相はきのう、参拝反対論にこう反論した。「突き詰めれば中国、韓国が不快に思うことはや
るなということだ」
 首相の目には、日本国内にある反対の広がりが見えないのだろうか。
(中略)
 首相は、こうした声をすべて中国や韓国に媚(こ)びる勢力とでも言うつもりなのだろうか。
「いつも批判する勢力」と切り捨てようというのか。
 首相は「A級戦犯のために行っているんじゃない」と言う。これが国内的にも国際的にも
通用する理屈ではないことを首相はついに理解しようとしなかった。
(中略)
 6回に及んだ首相の靖国参拝は誤りだった。戦没者の追悼という大事な問題で国内に亀裂
を生み、偏狭なナショナリズムを刺激し、外交を行き詰まらせた。
 この重い「負の遺産」をどう乗り越えるか。次の政権の課題であると同時に、国民みずか
らが戦争責任などをめぐる議論を深めていくことも必要だ。

■ソース(朝日新聞)(中略部分はソースで)
http://www.asahi.com/paper/editorial20060816.html#syasetu1