終戦記念日(15日)を前に、中区栄の松坂屋本店本館9階のレストランでは、
戦時中に食べられていた「すいとん」の定食が特別メニューに加わった。
毎日50食限定で、15日まで販売される。
「すいとんの味を通して、当時の食糧事情と平和の尊さを考えてもらいたい」
(松坂屋営業企画室)と、毎年この時期に企画している。
定食は、メリケン粉の団子とニンジン、大根が入ったすいとん汁、それにサツ
マイモ入り麦ご飯、野菜の煮物などが付いて735円。店内では、すいとんを
懐かしがるお年寄りや、初めて食べる味に驚く家族連れの姿が見られた。
家族で来ていた豊橋市牟呂町、自営業吉川邦博さん(36)は「めったに食べる
機会がないし、戦時中の食べ物がどんなものか体験したかった。シンプルな味ですね」
と話していた。
(2006年8月13日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news005.htm