田中康夫・長野県知事が県庁を去る。6日投開票された長野県知事選は、自身も気づかぬ間に進んでいた
「田中離れ」を浮き彫りにした。「脱ダム宣言」をはじめとする施策を打ち出して話題を集め、県議会など
保守陣営との対決姿勢を鮮明にしてきた6年間。対立候補にダブルスコアで圧勝する人気を見せつけた
4年前の知事選の面影は、そこになかった。
自信と不安。その間で揺れた選挙戦だった。
「おかしいな。相手の政策に中身がないのに、こんな結果が出るのか」
7月31日、各報道機関の情勢調査で「接戦」が伝えられると、田中氏は首をかしげた。
告示直後の23日、長野市の浅川ダム周辺のミニ集会に予想以上の約180人が集まった。工事を中止した
「脱ダム宣言」象徴の地域。手応えを感じた矢先だっただけに信じられなかった。
遊説は29日から始めた。相次いだ水害の対応に追われ、被災地域救援にめどがたつまで控えたからだ。
8日間で県内81の全市町村を回り、約6000キロを駆け抜けた。
「一部の人たちの都合や利益に左右されない社会をつくろう」「ぐぐっと身近になった県政。あの頃に戻った
らもったいない」。6年間の財政再建や福祉の実績をあげ、対立候補の村井仁氏が当選すれば、県庁出身の知事
が2代続いた昔に戻ってしまうと強調した。
(中略)
田中氏は巧みな演説や直接対話で県民を引きつけてきた。6年の実績が問われる、初めての守りの選挙は、
「批判する田中康夫が最も批判しなかった選挙」になった。
6日朝、田中氏は淡々としていた。「私はお雇い外国人のようなもの。改革をめざす者を排除し、ダムを
つくって財政破綻(はたん)するのを県民が選ぶなら仕方がない」
■ソース(朝日新聞)(中略部分はソースで)
http://www.asahi.com/politics/update/0807/004.html ■元ニューススレ
【長野県知事選】 田中康夫氏「県民に感謝」…呆然、絶句の支持者ら
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1154913440/