★股間に放水、大けが 消防団員祭りで悪ふざけ 松崎
・松崎町で7月に行われた同町の伝統行事「天王祭(てんのうさん)」で、同町松崎地区の
消防団員らが消火栓で参加者の30代の男性に放水し、約2週間の入院を要する臀部
(でんぶ)裂傷の重傷を負わせていたことが分かった。松崎署は傷害容疑の立件も視野に
入れて捜査を続けているが、男性は今後の近所付き合いを考えて被害届を出さないという。
しかし、町民からは「消防団員が消火栓を悪ふざけに使うなんて言語道断」と、怒りの声も
上がっている。
関係者によると、団員ら8人が男性を大の字に抑え付け、消火ホースの先端に付ける
パイプを消火栓に装着し、2、3メートルの距離から男性の股(こ)間に向けて放水した。
男性は出血がひどくなり、すぐに病院に搬送して手術を行った。医師からは当初、「人工
肛門になるかもしれない」と告げられたという。
西伊豆広域消防本部によると、使用された消火栓の水圧は4・7キロで、消火活動の際は
大人2、3人で操作するほどの圧力。パイプを付けたことにより発射口が細くなるため、
さらに強い水圧がかかったとみられる。
天王祭は、16世紀ごろに始まったと伝えられる同町で最も古い行事で、地区ごとに若者が
主体となって開催している。同地区では、体を清めるため若衆が海に入り役員は消火栓を
開けて放水を受けるという風習がある。3年ほど前から消火栓にパイプを付け、水圧を
強めて行うようになったという。今回、放水を浴びたのは3人で、けがをした男性は地区の
役員として祭りに参加し、最後に放水を受けた。
男性は現在、自宅に戻って通院しながら治療を続け、治療費は区と関係者で支払うという。
同町消防団の団長は「消火栓の力を知らない連中ではなく、悪ふざけでは済まされない。
絶対に2度とあってはならない」と語り、今後は消火活動以外は無断で消火栓を使用しない
よう指導を徹底するという。
http://www.shizushin.com/local_social/20060801000000000008 ※無料登録が必要です。
※画像:使用した消火栓とパイプ
http://www.shizushin.com/NR/rdonlyres/E82A487C-3D47-403E-9374-1C00B4773D17/161962/d20060731192746T310010010530707.jpeg