【社説:中国新聞】トヨタ欠陥放置 「慢心」や「おごり」戒め初心に戻れ

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★トヨタ欠陥放置 おごり戒め初心に戻れ

 乗用車の欠陥を放置し、幹部らが業務上過失致傷容疑で書類送検された事件で、
トヨタ自動車が国土交通省に内部調査をまとめた報告書を提出した。
約8年間リコールを怠った容疑については「当時の判断は良かったと考えている」
との態度を変えなかった。
 しかし、調べなどで明らかになった安全対策の不手際は、急速に巨大化する
組織の中で安全の基本が置き去りになりがちなのではないか、との懸念を抱かせる。
「慢心」や「おごり」はないか、組織として真剣に反省し、初心に立ち戻ってもらいたい。

 2004年8月、熊本県でハンドル操作が不能になった車が対向車線にはみ出し
乗用車と衝突、計5人が負傷した。調べに当たった熊本県警交通指導課は、
トヨタ自動車が、RV「ハイラックスサーフ」のハンドルと車輪を結ぶ部品に、
強度不足の欠陥があるのを知りながら、リコールを届け出ず放置したため、
事故が起きたとして、この11日に幹部らを書類送検した。トヨタは1996年ごろ
その部品の強度不足を認識し、以降は改良した部品を使うようになったが、
リコールはしなかった。
 トヨタの安全面での問題は
(1)モデルチェンジで前輪にかかる重さが95キロ増えたのに従来の部品を使った
(2)その安全性について実験を怠った
(3)強度不足を知ったのに「重大な事故が起きていなかった」からリコールしなかった
とされる(3人の供述)など。

 こうした対応のまずさは、安全の基本から逸脱したものだろう。(続く)

中国新聞 http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200607210032.html

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