>>354 国として今打ち出している方針は、産科・小児科・救急の報酬を上げて、
でも全体の医療費は抑えて……ということなので内科を中心に下げる
でしょう。急性期病院には配慮し慢性期病院をおさえる、とのことですが
当然、急性期も減収になるでしょうし、慢性期の病院は生き残るため
にちょっと病態が変化したら(誤嚥性肺炎とか)、すべて急性期に丸投げ、
そして再びはなかなか引き取らないなどの患者選択をすると予想されます。
結果、急性期病院の病床の効率が低下し、利益率も下がるし、入院必
要度が高い人が入院困難になるでしょう。経営的に、患者評判的に、そし
て従業員の意欲低下で人材的にバタバタと急性期病院は潰れていくで
しょう。
そこでがんばって投資のつもりで人材を確保し、周りの病院が潰れた
ところで自由診療に切り替えるという手段があります。切り替えた後の
経営シミュレートを現段階でできる経営陣の覚悟と能力が求められます。
一旦こういう自由診療病院ができれば、下を指導できる人材が集まり
ますのでなし崩し的に保険診療制度は急速に崩れます。その時点で国
ができるのは混合診療制度にすることですが、現段階で混合診療に移行
したのと比較してその医療レベルはホントに最低線の極めて低いものに
なるでしょうね。そんなところで働く人材の能力や意欲も全く期待できま
せんが。