来年2月の愛知県知事選に向け、民主党県議団は6日、神田真秋知事の2期目の実績について、
「愛知のトップリーダーとしては独自のビジョンや政治的指導力に物足りなさを感じる」との評価
を明らかにした。同県議団は知事の実績評価と現職以外の候補の選定作業を同時に進めているもよ
うで、知事の指導力不足を公に指摘したことは、独自候補擁立へ踏み込んだものとみられる。
同党の片桐清高県議団長は同日、県議事堂で記者会見し、「知事に求められる基本的資質ともい
える政治的指導力について厳しい見方をせざるを得ない」と強調した。この内容は同日、同党県議
団の知事選検討委員会から県議団に報告され了承された。
愛・地球博(愛知万博)と中部国際空港の2大事業や、2期目の公約として掲げた健康福祉行政
の強化など6項目の政策については、片桐団長は「一定の評価ができる」としており、神田知事を
引き続き支援するかどうかの最終決定については「8月7日の団総会までにとりまとめたい」と述
べた。
民主党は同日午後、県議団に実績評価を報告したが、知事のリーダーシップについては「(片桐
団長の報告より)さらに厳しい意見が出た」という。
民主党では滋賀県で自民、民主、公明が相乗り推薦した現職が敗れたことで、安易な相乗りへの
批判が強まっている。来年の知事選は同じ3党が神田知事を相乗り支援した前回とは異なる展開に
なる可能性が一気に強まった。
一方、自民党県議団は政策提言「夢あいち21」への協力を前提に神田知事を支援する方向で、
現在の県政与党第2党である民主党に先がけて主導権を握ろうとする動きをみせている。
■ソース(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20060707/mng_____sei_____000.shtml