【ミサイル乱射】 「テポドン2号、どこに落下するか予測不可。完成度低くて逆に危険」…防衛庁★4

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94北朝鮮の核の脅威〜その1〜
北朝鮮の核問題2005〜ミサイル、核開発〜 作成:防衛庁防衛研究所研究部

北朝鮮は従来から保有していた約8,000 本の使用済み核燃料棒を再処理してプルトニウムを
抽出する作業を進めており、全ての作業が完了すると、追加的に5 ないし6 個の核兵器を
生産することができると考えられる。また、運転が再開された5 メガワット(MW)級原子炉
からは、年間1〜2 個の核兵器を製造するに足るプルトニウムを得ることができる。さらに
50MW 級原子炉と200MW 級原子炉が完成すれば、年間数十個分のプルトニウムを生産すること
ができるようになる。

米国防情報局(DIA)が北朝鮮は核兵器12〜15個保有している可能性があると推定している。

核兵器の運搬手段となり得る長射程の弾道ミサイル開発も進展した。1990 年代後半、
北朝鮮は射程が約1,300km のノドン・ミサイルの配備を始め、現在では約175〜200 基を配
備し、すでに日本の国土のほぼ全域を攻撃できる態勢を整えたとみられている。ノドン・ミ
サイルは、核弾頭、通常弾頭、クラスター爆弾、化学弾頭などを装着できるように設計され
ていると考えられる。発射台付き車両に搭載されるノドン・ミサイルは移動して運用され、
その発射を事前に把握することは困難であるため、先制攻撃は有効な対策とはならない。北
朝鮮がノドン・ミサイルを配備したこと、そして日米両国がそれへの有効な対処手段を準備
できていないことにより、ソウルと同様に東京が軍事的に北朝鮮の人質に取られる状態が生
まれ、日本の脆弱性は高まった。