【事件】 神戸市議親子の汚職事件で、二人をあっせん収賄容疑で再逮捕

　神戸市の産業廃棄物処理施設をめぐる汚職事件で、あっせん収賄罪で起訴された
元神戸市議村岡功被告（６８）と、長男で同市議の龍男被告（４５）が、
大阪府内の大手産廃業者の進出を妨害した見返りに、
贈賄側の産廃処理会社「大本紙料」元社長の被告（５３）から、さらに現金二千万円を受け取っていたとして、
神戸地検特別刑事部は二十日、功、龍男両被告をあっせん収賄容疑で再逮捕した。
特刑部は同日、両被告の自宅など計八カ所を家宅捜索した。

　功、龍男両被告は、二千万円の授受は認めているが「わいろではない」と主張。
被告は「理不尽な要求と思ったが、産廃業者進出の件で尽力してもらい、断ることができなかった」と供述しているという。

　調べでは、功、龍男両被告は、被告から、大手産廃会社が六甲アイランドに計画した中間処理施設の建設を阻止するため、
神戸市に働き掛けてほしいと依頼を受け、二〇〇二年四月から数回、市環境局長らに許可を与えないよう要求。
市産廃要綱は改正され、同社が進出できなくなった見返りに、〇三年四、五月、計二千万円を受け取った疑い。

　特刑部によると、二千万円は、〇三年四月の神戸市議選で、
功被告の後援会の運動員らが公選法違反で略式起訴され、弁護士費用名目で要求。
しかし、実際は市産廃要綱の改正で市側に働き掛けた謝礼だったとみられている。
功、龍男両被告は、被告をホテルに呼び出し、
運動員の一人だった大本紙料の従業員が「自分に不利益な供述をした」と言って強要したらしい。

　被告が二千万円を供与したことについては、贈賄罪の時効（三年）が成立している。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000055570.shtml

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