自治労島根県本部の内部調査で約8億7000万円の使途不明金が発覚。
松江地検が今月3日、同本部の元書記、安部純子容疑者(55)=松江市法吉町=と同居の母親を
業務上横領容疑で逮捕した。
地検は、安部容疑者が着服した多額の現金を主に母親が使っていたことなどから、
共謀共同正犯に問えると判断した模様。
地検は2人の着服額は数億円に上るとみて追及している。
同本部は04年10月に「共済事業関係など複数の口座で5億3000万円の使途不明金が見つかり、
書記が引き出したことを認めた」と公表。
その後の調べで、共済事業の掛け金などからの不明額は約8億7000万円にまで膨んだ。
また、一部役員が安部容疑者から交際費として
現金を渡されていたとの証言もあり、同本部は地検に捜査を要請。
地検は関係者から事情を聴いていた。
安部容疑者は83年に書記に採用された。
99年4月から共済会計や事業会計などを担当し、多額の現金の出納を行っていた。
同本部は昨年8月、役員決裁を得ずに01年以降4億5000万円を引き出したとして安部容疑者を懲戒解雇した。
関係者の話では、安部容疑者は仕事の傍ら、母と自宅で日本舞踊教室を主宰。
母は生徒を連れて東京旅行をしたり、生徒に高価な着物などを買い与えていたという。
■ソース
MSN毎日インタラクティブ-毎日新聞 2006年6月12日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060612k0000m040093000c.html